入社以来、ずっと加工一筋で34年間、働いています。工場の加工部は、早番は夜中の1時から10時45分までの勤務、遅番は朝の7時から18時の2パターンに分かれていて、それぞれ仕事内容も異なります。早番はマグロを解凍して出荷、遅番は翌日出荷する商品の加工をメインに行います。
私は早番の加工を統括してみています。冷凍マグロを“ロイン”の状態にカットして、フラットにしたものを解凍して出荷するのが主な内容。“ロイン”とは、頭と尾を切り落し、胴体を背側2本、腹側2本の4分の1に切り分けた状態のこと。以前はこの1/4のロインでの出荷をメインとしていましたが、今はブロックサイズに切ってほしいとか、短冊にしてほしいというお客様のご要望にあわせて、職人たちが一本一本、丁寧に加工作業をしています。 冷凍のまま出荷する会社が多い中、東海水産ではプロの解凍技術を駆使してチルドの状態で、しかもお望みのカタチにしてお届けするのが特徴。外食店やスーパーのバックヤードでは難しい作業を、予め加工して、当日必要な分量だけをお届けしています。

そんなこまかな対応が取引先から好評で、注文が途切れることはありません。そのため、ぜひ加工部の新しい仲間を増やしたいと考えています。ひとえにマグロといっても一匹ごとに差があり、すべてが同じではありません。個体差を見分けて微調整していくことが、マグロ加工の難しいところであり、やりがいでもあります。私自身は定年まで残るところ6年となりましたが、今まで自分が培った技術を若い人たちに伝承していきたいと考えています。マンツーマンで丁寧に教えますので、ぜひ特別な技術を習得し、自分自身の「強み」を持ってほしいです。学ぶ意志を持っていれば、自分で努力したことが結果にすぐあらわれる環境です。活躍の場を用意してお待ちしていますので、ぜひ挑戦してください。